フルコミッションは未経験には無理?そもそも違法!?完全歩合制の全まとめ

フルコミッションは未経験には無理?そもそも違法!?完全歩合制の全まとめのイメージ

現在転職活動真っ只中の皆様の中で、「フルコミッション」の仕事に従事したいと考えていらっしゃる方はどの程度いらっしゃるでしょうか。働き方や収入の得方に自由があって、実力を試せるイメージの強いフルコミッションですが、そのメリット・デメリットまで把握している方は少ないものです。今回は、第二新卒や既卒で転職活動・就職活動をされている人を対象にフルコミッション制について解説します。

この記事のもくじ

正社員への第一歩は、転職相談から

既卒、フリーターへの就職支援は、ニーズの高まりとともに専門の就職支援会社も増えています。独自のノウハウを持ち、無料とは思えないほどのサポートを受けられるのも大きなメリット。転職活動成功への最短ルートと言っても過言ではありません。

フルコミッション制=完全歩合制

「フルコミッション制」とは、仕事の成果で判断して賃金が決定されて支払われるという給与システムを指します。日本語でいうと、「完全歩合制」と呼ばれます。企業に所属して勤務する場合、フルコミッション制で仕事をすることは非常に稀であり、不動産や保険、通信回線の営業といった、勧誘ノルマの達成率を重視する仕事や、フリーランスのデザイナー、クリエイター、ライターなどといった個性を重要視する仕事、もしくはタクシードライバーなどの職種に多く適用されている給与制度です。自分の仕事への熱量がそのまま給与として反映されるので、やりがいを感じられる給与制度と言えるでしょう。

フルコミッション制でも一定の給与が保証される

フルコミッション制を適用している職種のリストを見ると、出来高次第である要素が強かったり、達成しなくてはならないノルマがきつそう…と思われる方も多いことでしょう。実際に完全歩合制で仕事をしていく上では、その条件は覚悟しなくてはならないでしょう。また完全歩合制の文字通り、提示された目標が達成されなければ給与の支払いも行われません。フルコミッションという言葉の裏側には「成果がゼロの場合には、対価もゼロになる」という意味が含まれていることを忘れてはいけません。

ただし労働基準法第27条(出来高払制の保障給)によって、たとえ完全歩合制で業務を行っており、成績が伴っていなかったとしても「給料はゼロ」ということをしてしまうと違法になります。その観点からすると、フルコミッション制のもとで働いていたとしても、一定の給与を受け取ることが法律上不可能であるとは言えません。(出典:労働基準法

またその際、一定額の保障給は「通常の賃金とあまり乖離しない程度の収入が保障されるように保障給の額を定めること」(出典:最低賃金法)と法的に定められています。

フルコミッション制のメリットとデメリット


前向きにノルマをこなしていけるタイプの中にとっては、やりがいを存分に感じられそうなフルコミッション制の仕事ですが、一方でそのリスクも存在することをここまでご説明しました。しかし、一方で法律の元ある程度は守られている立場にあるので、ノルマ未達=収入ゼロというわけではないということもおわかりいただけたかと思います。それでは、フルコミッション制におけるメリット・デメリットを具体的に見ていきましょう。

フルコミッション制のメリット

はじめにメリットをご紹介しましょう。

頑張り次第で給与アップ

一般的な企業においては固定給を定め、その金額に上乗せする方法で成果ごとの給与が支払われます。その際、その金額は基本給○ヶ月分、という換算であったり、会社業績によりけりで基本給の○%と決められることが一般的です。フルコミッション制で仕事をする場合、このような固定給という概念はないので、業績に貢献すればするほど、支払われる給与の額はあがります。

年功序列がない

一般的な企業の場合、まだまだ年功序列の文化が残存しており、どんなにやる気を出しても年齢や社歴が邪魔をして、経験年数の長い社員よりも高い給与を受け取るのが難しいのが現状です。しかしフルコミッション制で仕事をする場合にはそのような煩わしさはありません。評価の基準となるのはあくまで成果であり、社歴や年齢はそれに関係ないからです。

働き方に自由が生まれる

企業に勤めている場合、フレックスタイムを導入している企業でも一定の拘束時間(コアタイムなど)が生じます。自由な働き方が推奨されるようになった現代でも、まだまだ好きな時間に好きなだけ働いて給与を得るという方法は一般的ではありません。フルコミッション制で仕事をする場合には、このような煩わしさもありません。納期やノルマさえ達成していれば、どのような時間の使い方をしても大丈夫であり、またそれが昼夜逆転していたとしても問題ないのです。

個人で動ける

フルコミッション制で仕事をする場合、その多くは個人達成が基本となります。場合によってはチーム成績が連動する場合もありますが、基本的には個人でどれだけの成績を出せたかが全てです。つまり、一般的な企業で起きがちな、組織ごとの評価をされるような煩わしさも皆無なのです。

フルコミッションのデメリット

メリットも多い中、当然デメリットもあるのでよく把握しておきましょう。

24時間365日仕事になる場合もある

企業に勤めている場合、勤務時間は管理されており極端な長時間労働は上司をはじめとした企業としての責任になります。一方フルコミッション制で働く場合、成果を出すためにする努力の裁量はすべて自分にあるため、長時間労働も早朝労働も新野労働もすべて自己責任となります。

必ずしも高給は約束されない

先に説明しましたが、フルコミッション制の最大のメリットは自分の頑張り(成果)が給与の金額としてそのまま反映されることにあります。裏を返せば、成果が出なければどんなに努力したつもりでも給与はその頑張りに比例しません。24時間365日フルコミットしたにもかかわらず、固定給で仕事をしていたときよりも給与の金額が下がってしまう人も中にはいます。

強いプレッシャー

ここまでお読みいただければわかる通り、フルコミッション制で働くには強い精神力が必要となります。ただなんとなくやり過ごしていることでは給与は発生しないからです。強いプレッシャーの元でこそ自分を鼓舞することができる!という人にこそ有効な働き方でしょう。

未経験がフルコミッション制になったらどうなる?

現在転職活動を進めている方の中でフルコミッション制の業務につくか検討中の方は、上に挙げたメリットとデメリットのどちらが自分にとって大きいかをよく考えるようにしましょう。未経験だからといって、必ずしもフルコミッション制の業務で大失敗するとは限りません。これまでの勤務経験の中で、個人の頑張りが評価されず、相対評価に不満を持っていた方はぜひチャレンジしてみるべきでしょう。

ただし相当な覚悟とチャレンジ精神がない限りはあまりおすすめできないのも現実です。フルコミッション制の仕事を通じて得るものは確かに多いですが、それを成長機会とする前に心身ともに疲れ切ってしまう人もいます。何か業務の中で専門性や自信のあるスキルをあらかじめつけておいた上でのフルコミッション制であれば安心して就業できますね。

おわりに

巷では「億り人(おくりびと)」といったような言葉がもてはやされ、株や起業で一攫千金を目指す人もたくさん出てきました。フルコミッション制も、一見華やかに高給を得られる働き方のように見えますが、きちんと概要を把握してメリット・デメリットを理解しておかないと、「こんなはずじゃなかった…」という転職になりかねません。自分の仕事に対する熱量を知っておくことも天職を見つけることへの第一歩です。