はじめての企業研究。転職で失敗しないために正しく見ておきたいポイント

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転職市場は活況な状態にありますが、むやみに職場を変えるだけで仕事が楽になるわけではありません。転職活動は新しい職場や労働条件が自分に合うのか確かめながら慎重に進めたいものです。転職を成功に導くために大事なのが企業研究。入社してからの「ミスマッチ」を防ぎ、次の会社で充実感を得ながら働くためには必須のものです。この記事では、企業研究すべき理由やその手法を掘り下げながら、転職を成功させるためのコツを紹介します。

転職を成功させるための企業研究のコツ


転職先候補の情報を仕入れるにはいくつかのコツがあります。企業の情報を見るにしても「企業のプロフィール」や「業界内での企業の立ち位置」、「従業員が働く環境」と、分析するべき視点は異なるものです。

企業のプロフィールを知る

ホームページにある企業情報を見ればある程度のことは把握できます。資本金や企業の所在地、企業が取り組んでいる事業、従業員数や取引先などは企業の規模感を確かめるときには有用な情報ですので、頭に入れておきましょう。企業概要はホームページのほか、転職サイトにまとめている場合もあります。

業界内の「立ち位置」を知る

企業の事業を知ることはもちろん、業界内での企業の立ち位置を知ることも大事です。競合にはどんな企業があるのか、他企業と比較したときの強みや弱み、業界そのものの将来性を知れば、転職先の「今後」を知る材料になることでしょう。「業界地図」などの書籍で、詳しく分析していることが多いです。

従業員が働く環境を知る

まずは企業の給与や勤務地、転職の有無、労働時間や各種制度を知っておきましょう。会社によっては、従業員の平均年齢や平均勤続年数を掲載しているところもあります。一般的に、勤続年数は長ければ長いほど「働きやすい環境」であることが多く、企業の働きやすさを測るひとつの指標になるでしょう。

転職関係のサイトに口コミが集まっている場合もありますが、その全てをうのみにする必要はありません。企業情報を詳しく調べ、ときに採用担当に問い合わせるなどすれば、詳しい労働環境が見えてくる場合もあります。

企業研究に失敗したことを転職に生かすつもりで

そもそも、今いる職場を離れて「転職したい」と思うようになったのはなぜか振り返ってみましょう。転職したいと思うようになったのは、入社前に思い描いていた理想と入社後の現状にギャップがあったからに他なりません。もしかすると、入社前の企業研究が足りなかったのかもしれません。

転職活動を始める前には、必ず今の会社の情報をどのように仕入れ、表面的な情報と会社の概況にどのような「ずれ」があったのかを確かめる必要があります。過去、企業研究で用いた手法を振り返り、今後に活かしていく姿勢は大切なものです。

企業研究でしっかりした成果を発揮するためには

企業の情報を把握したとしても、理解しただけでは転職にはつながりません。企業研究をしたなら、自分が新しい職場に合う人間であることを相手企業に伝える必要があります。

納得度の高い志望動機を作成する

企業にとって納得がいく志望動機を作ることはとても大事です。「会社の事業に興味がある」「働く環境が自分に適している」など、企業研究をもとにした志望動機を作れば、企業も納得してくれるでしょう。

自分の得意不得意を見極めるのに活用する

会社ホームページで紹介している事業内容や業務内容を知れば、入社後に任される役割もおおむね把握できるものです。任される役割が自分に合っていると判断すれば、積極的にアピールしましょう。ただ、自分にとって不得意な仕事を任されそうであれば、正直に伝えることも大事です。

入社後にミスマッチを起こさない

自社ホームページや転職サイトで転職先の情報を仕入れて、入社前に少しでも違和感を持つようであれば入社を避ける選択肢もあります。また、昨今は入社条件を事前に微調整できる会社も増えています。入社する方向性で会社と合意しているのであれば、細かい条件をすり合わせ、入社してからトラブルに陥らないようにしましょう。

効率よく企業研究をしていくために役立つツールとサイト

インターネットには企業にまつわる情報があふれていますが、その全てをうのみにしてはいけません。自分なりに情報をかみくだき、選別する能力が求められているのです。

企業のホームページに加え、IR情報もチェックする

ネガティブな情報をホームページに積極的に載せる企業は多くありません。企業の財務や従業員にとっての働く環境がどのようになっているのか、確かめるにはホームページのトップページや採用ページだけでは不十分なものです。ホームページを確認するときは、企業のIR情報も見ておきましょう。

IR情報とは、株主らに対して企業が自社の概況を説明するためのもの。自社が展開している事業や、売上高や資産など財務状況を示し、投資の材料にしてもらうために設けています。信用の置ける企業であればあるほど、投資家に向けて投資する「材料」を積極的に開示しているものです。転職希望者もこれを積極的に活用し、見えない会社の情報を把握しましょう。

マッチングサービスを利用する

ホームページや転職サイトを見ても、入社するまで企業の実態はなかなか把握しづらいものです。会社の情報を多く持っているのは他ならぬ社員。最近は、働きたい人とその企業で働く人とをつなげるサービスが多くあります。プロフィールさえ登録しておけばボタンひとつで申し込みでき、サービス内のメッセージ機能で企業側の人間とやり取りして実際に会い、情報を仕入れることも可能です。

転職でも成功者は作っている、「企業研究ノート」の作り方

新卒採用時に企業研究ノートを作る学生は多くいますが、転職活動でも研究ノートを作るよう、多くの人が推奨しています。

企業研究ノートを作るメリット

企業の情報を転職サイトのマイページにまとめようとしても、どうしても自分なりに分析した情報を詰め込むのは難しいものです。ノートに情報をまとめ、転職活動しながら情報を蓄積させていけば自分なりにまとめた企業の情報や、過去の面接内容の反省点などを見返し、転職活動の中で自身の振る舞いを改善していくことができます。

企業研究ノートに入れる内容

ノートには、まずホームページや転職サイトにある企業概要など客観的な要素を入れることは必須。加えて、IR情報や口コミ、企業の採用担当らと接したときの質疑応答の内容など、主観的な要素も加えていきます。

面接の前にノートを見返していくと、企業に対して訴えかけるべきPRポイントや、企業が持つ特徴を頭の中で整理しやすくなります。仮に面接がうまくいかなかったとしても、反省点をノートにまとめていけば次の面接時に活かすことができるでしょう。

まとめ

新卒採用時の就職活動と比べれば、転職活動には慎重さが必要。企業研究を通して自分なりに情報を蓄積させて、自分に合った企業を見つけることが大事です。

企業のホームページや転職サイトにある情報を単にまとめるだけでは、企業の全貌が分からず入社後にミスマッチを起こしてしまうかもしれません。自ら足を運び、会社の人から情報を仕入れることも企業研究の手段のひとつ。ネット以外の情報もうまく取り入れながら、確かな企業の情報を得て転職活動を有意義に進めましょう。