面接でスマートに志望動機を伝えるコツ【20代の転職を成功させる方法】

面接でスマートに志望動機を伝えるコツ【20代の転職を成功させる方法】のイメージ

面接で必ずと言っていいほど聞かれるのが、志望動機です。

「しっかりアピールしたいけれど、どう伝えればいいの?」
「好印象を与える志望動機ってどんなもの?」

重要だとはわかっているからこそ、悩んでいる人も多いと思います。
好感度を上げる事例からNGとなる事例まで、面接で志望動機を聞かれた時に役立つポイントを解説します。

転職に必要なのは客観性です。

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この記事のもくじ

面接で志望動機を違和感なく伝えるコツ

志望動機を伝える際に一番重要なのは、「意欲がある」と思われることです。面接官は、何百人、何千人と人を見てきたプロです。話す内容を聞けば、どれくらい本気なのか、簡単に見抜けてしまいます。では、どうすれば意欲が伝わるのでしょうか。当たり前だと思われるかもしれませんが、あなたの言葉で素直な気持ちを伝える必要があります。

事前に考えた文章を暗記しておくと、文章を読み上げている印象が強く、意欲が伝わりづらかったり、途中で言葉につまったりしてマイナス評価になってしまうこともあります。
そうならないために、事前にしっかりと頭の中を整理しておくことが大切です。絶対に伝えたいことやエピソードをあらかじめ洗い出しましょう。あとは、それを盛り込みながら話す練習を繰り返し行います。そうすると、様々な言い回しやアプローチで志望動機を伝えられるようになるので、面接で言葉に詰まってもあせる必要はありません。

また大前提として、「~だから、この会社で働きたい」という気持ちが重要です。応募する前に、今一度自分の気持ちを確認してみてください。もし、給与や休みなどの待遇面以外に働きたい理由が出てこない場合は、厳しい言い方かもしれませんが、考え直した方がいいかもしれません。それを志望理由として伝えても、もっと好条件のところがあれば、転職してしまうのかな、というマイナスな印象を与えてしまいます。

それ以外の理由を無理に加えても、見抜かれてしまう可能性が高いです。面接前に必ず自分の気持ちを確認する時間を設け、自分の言葉で伝える練習をしておきましょう。

面接に必要な持ち物とは?:

こんな志望動機を面接で話せたら好感度◎

好感をもってもらうためには、「その企業でなければならない理由」と「自分がどう活躍・貢献できるか」をどれだけ具体的に伝えられるかがポイントです。具体例をケースごとに紹介します。

社風や理念などに共感した場合

営業の仕事を通して、目標達成と顧客満足度の向上に努めてまいりました。
半年に一度、顧客からの要望をもとに新商品の企画を提案し、私の案をもとに商品化につながったものもあります。

御社は、長い社歴に関わらず、新しいことにチャレンジしていく社風だと伺っており、これまでの経験を活かして、新商品の提案や改善などに取り組み、会社の成長に貢献していきたいと考え、志望いたしました。

地元で働きたい場合

不動産の営業を通して、家づくりは街づくりにつながっていると感じ、生まれ育った地元の地域に対して恩返しをしたい、と考えるようになりました。
地域密着型の御社は、地域の方向けのイベントの開催や、住宅販売後のアフターフォローをされていることもあり、ブログなどからも地域の方との密な関係性を築かれてきたと感じております。その結果、限られたエリアにも関わらず、毎年売上を伸ばされている御社に魅力を感じました。

元々もっている土地勘や関係性とこれまでの営業経験を活かして、地域の人が安心して住める街づくりをしていきたいと思い、御社に応募いたしました。

面接でNG判定される志望動機は…

頑張って準備したのに、面接でNG判定されたら残念ですよね。そうならないためには、面接官が志望動機を聞く目的とNGになってしまうポイントを知っておくことが必要です。それぞれ確認していきましょう。

志望動機を聞く目的

面接官は、志望動機を聞いて、あなたの意欲を確認したいのです。

  • 自社で働く意欲
  • 自社で何をしたいのか
  • どんな能力や経験を活かして、どう貢献したいのか

NG判定されるポイント

意欲が感じられないとNG判定されてしまいます。なお、どんな業界・職種でも門前払いの主なNGポイントは下記の通りです。

他社でも良い内容

応募企業ならではの志望動機ではなく、世間一般に通用するステレオタイプの志望動機であれば、「じゃあうちでなくても良いじゃない」と思われてしまいます。

将来のビジョンが見えてこない

企業はあなたを採用した時にどんなメリットがあるのかどうかを知りたいと思っています。将来に対して明確なビジョンがなければ、メリットも期待できません。

退職理由と志望動機に一貫性がない

例えば、極端な話ですが、退職理由が「体を壊した」なのに、志望動機が「体力を活かせるから」であれば、矛盾していますよね。応募企業が疑念を抱くのは当然のことです。

  • どこの会社でも当てはまる
  • 条件面にフォーカスしすぎている(給与、残業、有給消化率など)
  • 働く姿がイメージできない

面接官が志望動機を聞く目的を踏まえ、具体的なエピソードや自身の考えを組み込んでまとめてみてください。

志望動機NG例文7つ

志望動機を聞かれた時によくあるNG例とその理由をまとめてみました。自分では良かれと思っている志望動機も面接官にとってはマイナス評価になることがあるので、NG例を参考に自身の志望動機を今一度見直してみてください。

どこの会社でも当てはまる漠然とした動機

御社の社風と経営理念に共感して志望させていただきました。●●など地域への社会貢献にも注力している御社で、△△という仕事を通じて私も社会に貢献していきたいと思います。
経営理念に共感した、商品がよかった、人の役にたつ仕事がしたい、将来性を感じた、などの具体性がない理由は、他社でも使いまわしていると捉えられてしまいます。
なぜその理念に共感したのか、商品のどこがよかったのか、あなたの力をどう活かすのか、など具体的な根拠や今後の展望まで示されていないと、働く姿勢や活躍するイメージが持てないため、不採用の可能性が高くなります。

条件面にフォーカスしすぎている(給与、残業、有給消化率など)

御社は残業が少なく休日も多いため、ワークライフバランスを保ちやすく、長く勤務できると考えて応募させていただきました。
給与や残業などの条件に重きをおいた理由です。会社への興味が感じられないため、評価が下がってしまいます。もしも待遇面についてアピールしたいのであれば、「従業員が伸び伸びとストレスなく働くことができる環境が整っている」程度に済ませておきましょう。

自分のメリットが最優先

御社は研修制度が充実しているため、スキルアップにつながると思い志望いたしました。●●職は未経験ではありますが、現場でしっかりと知識を吸収し、早く一人前になって御社に貢献したいと考えています。
会社は学校ではありません。そのため、「学びたい」「成長したい」という自分本位のスタンスはNGとなります。特に転職市場で重視されるのは即戦力です。スキルに自信がない場合は、「新しい知識を積極的に吸収し、周囲へ発信していきます」というように、学んだことをどう活かすかまで伝えることが鉄則です。

「●●が好き」

私はゲームが好きで、かねてよりゲームに携わる仕事に就きたいと考えていました。ゲーム業界№1の歴史と実力を持つ御社であれば、自分の夢を実現でき、誇りを持って働けると思い志望させていただきました。
「好きを仕事に」誰でも憧れることですが、それだけを志望動機にするには弱いです。なぜなら、志望動機はあくまでも自分の強みをアピールするものだからです。好きなことを仕事にどう活かすのか、具体的なビジョンがなければ担当者には響きません。

現職や前職の悪口

現在の会社は外資系のため実力主義で、成果を残さなければ評価されずキャリアアップも望めません。私はどちらかというと縁の下の力持ち的な役割の方が性に合っているため、チームワーク重視で一人ひとりの地道な努力を尊重する御社であれば本領を発揮できると思い志望いたしました。
ネガティブな転職理由をそのまま志望動機にしたケースです。そもそも志望動機とは、応募企業に今後の意欲と自分を採用した時のメリットを伝えるものです。転職理由=志望動機ではありません。ネガティブな要素はポジティブに変換するようにしましょう。

上から目線

御社の●●を改善したらさらに良いサービスになると感じました。私なら即戦力としてお力になれると思い、志望した次第です。
一見、「企業分析ができている」とも感じられますが、自社を批判されて気分が良い人はいません。また、根拠のない自信を伴った「上から目線」の態度は、入社後の人間関係のトラブルも簡単に予測できます。どんなに自分に自信があったとしても、企業を否定するニュアンスを含んだ志望動機は避けるようにしてください。

離職が前提

御社のサービスに魅力を感じています。現場で御社のスキルやノウハウを学び、将来的には独立したいと考えています。
意欲があるのは大変良いことなのですが、企業が求めているのは「企業と一緒に成長し、長く働くことができる人材」ということをお忘れなく。はじめから離職を前提に働こうと考えている人を採用することはほぼありません。

面接でうまく志望動機を話せるかは、事前準備が重要

面接で自分の考えをきちんと伝えるためには、事前準備が非常に重要です。まず、しっかり自分と向き合って自分のやりたいことや理想の働き方を明確にし、応募企業への理解を深めましょう。

企業研究の方法としては、大きく2つあります。ネットや本などから情報収集するやり方と、実際に企業の商品やサービスに触れてみる方法です。
求人内容やホームページなどは、多くの人が確認していると思います。理念や注力事業など基本情報を把握しておけばよい、と思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、重要なのは、その基本情報から背景や意図などを読み取り、この会社であれば、やりたいことや理想の働き方を実現できるのか、を確認することです。
よって、できるだけ多くの情報を取得し、なぜこの理念なのか、なぜこの事業に注力しているのか、なぜこの人材が求められているのか、など自分なりに考えてみましょう。

また、Webサービスやメーカー、店舗がある企業を志望する場合は、自分の目で確かめることができるチャンスなので、必ず一度はサービスや製品に触れてみてください。

実体験からくる感想やアイディアは企業にとって非常に興味深く、その行動や考えの深さから意欲や熱意が伝わるはずです。
まず自分自身の気持ちと向き合い、企業に対する理解を深め、何に魅力を感じたのか、自分は企業にどう貢献できるのかを自分の言葉でまとめておきましょう。

書類と面接の違いは「コミュニケーションを生むかどうか」

面接では、身なりやマナー、表情や姿勢、話し方なども含めて、自分をアピールできます。面接官にとっても、書類からは読み取れない部分を知るための貴重な時間です。
礼儀を欠いた対応はマイナスな印象を与えてしまい、あなたに対する興味も下がってしまうので注意しましょう。

面接のマナー

  • 時間にゆとりをもって企業に到着する
  • 身なりを整える
  • 担当者以外の方に対しても、気持ちの良い挨拶をする
  • 背筋を伸ばし、手を膝の上に置いて座る
  • 面接官が部屋に入ってきたら、すぐに立って挨拶をする
  • 必ず相手の目または鼻あたりを見て、適度な声ではきはき話す

これらは、話すことに自信がない人でも、意識すればできることです。当たり前のことを徹底して行い、気持ちよく面接をスタートさせましょう。それができれば、あなたへの興味が高まり、自然とコミュニケーションが生まれます。相手の言葉をよく聞き、相手が何を求めているのかを考え、受け答えは結論から先に話すことを心がけてください。目的が伝わりやすく時短にもなり、相手にストレスを与えません。

また、質問の意図がわからない場合は、必ず確認してから答えることも大切です。自分をアピールしたいからと言って、質問の意図を無視したり、自分の話したいことばかり話してしまうと、コミュニケーションが成り立たない、という印象を与えてしまいます。
面接では話す内容はもちろん大事ですが、基本的なマナー面も含めて見極められる場であること、また一緒に働きたいと思われるような気持ちのいいコミュニケーションをとることが大切であると覚えておきましょう。

面接で緊張して考えを伝えられないのはもったいない!!

緊張して面接でうまく思いを伝えられなかった、という苦い経験をした人も多いと思います。力んでしまうことはもちろんあると思いますが、面接は一発勝負です。そんな悔しい思いをすることがないよう、自分が陥りやすい状況と対策を確認しておきましょう。

頭が真っ白になってしまう人

まず、緊張してしまう自分を受け入れましょう。そして、「緊張しているので、少しお時間をいただけますか」と正直に伝え、心を落ち着けましょう。

伝えたいことがうまく話せない人

考えた文章を丸暗記していませんか?事前に、これだけは伝えたいというポイントやエピソードを紙に書き出しておき、それらをメイン要素として、繰り返し話す練習をしておきましょう。伝えたいことが話せればOK、という気持ちで面接に臨むことをおすすめします。

質問の意図をくみ取ろうと深読みし、的外れなことを言ってしまう人

一旦言葉をそのまま受け取って、端的に答えてみましょう。冒頭で話した通り、面接官は面接を通してあなたの「意欲」を確かめています。意欲が伝わるよう、素直な気持ちを、大きな声ではきはきと伝えましょう。面接でよく見せようとするのではなく、落ち着いて、素直な気持ちを伝えることに集中しましょう。

まとめ

面接でスマートに志望動機を伝えるためには、5つのポイントがあります。

  • 自分と向き合う
  • 企業研究をする
  • その企業でなければならない理由と自分がどう活躍・貢献できるかを考える
  • 自分の言葉で伝える練習をする
  • マナーを守って、気持ちのいいコミュニケーションをとる

まず、自分は何をしたいのか、なぜこの企業を選んだのかを明確にしましょう。そして、「その企業でなければならない理由」と「自分がどう活躍・貢献できるか」を具体的なエピソードを交えてまとめます。文章を暗記するのではなく、自分の言葉で伝える練習を繰り返しましょう。

事前準備をした上で、面接では、マナーを守り、自分本位な発言は控え、気持ちのいいコミュニケーションをとるように努めてください。